りかさんのぼっちブログ

日常のアレコレを投稿しています。

⑧【引きこもりの就労】8年間引きこもっていた息子が9月からB型事業所で働くことが決まりました。

前回の記事の続きです。

中学1年の9月から8年間も引きこもっていた息子が「働いてみたい!」「自分で稼いでみたい!」と決心して動き出したのは……7月初めの頃でした。

私一人で色々なところに相談に行ったり、手続きを進めるために息子と二人で面談に行ったりと忙しかった7月が終わり。

就労継続支援B型で働くための就労アセスメント(約2週間)の期間中も……いつ息子の決心がゆらぎ「もう…ムリ……」って言いだすんじゃないかとドキドキの毎日でした。

実際 就労アセスメント中に自信がなくなったのか?うつ傾向になっていたためか?弱気になって「本当に働きたいのか?続けられるのか?」と、迷い…戸惑い……元の引きこもり生活に戻りたいと思う事もあったようでした。

まだまだ心が不安定で気持の浮き沈みがはげしい息子は、就労アセスメント中も死にたいと思う日もあったと話してくれました。

息子がくじけそうになるたびに、励ましていいものか?

限界まで…頑張っているであろう息子に…「頑張れ!」は言ってはいけないと肝に銘じて

どんな言葉をかけてあげたらいいのか、どんな言葉なら息子の不安を取り除いてあげれるのか?

息子の心に届くのか?

無い頭をフルに働かせ、慎重に言葉を選んでいた日々でした。

いつでも…戻っていいんだよ。

「また…やろうと思い立つ日まで……前の生活に戻ってもいいんだよ。

いつだって…また…やり直せるんだよ。」

生きていてほしい。

働けなくても、生きていてほしい。

そう思ってしまって……

つい、そう言ったこともありました。

何が正解か?どんな言葉をかけるのが正解?

そんな正解はないですよね。

私も息子の言葉に一喜一憂して、一緒に落ち込む事もありましたが、それでもなんとか迷いにまよった就労アセスメントは終了する事が出来ました。

息子……がんばれました。

そして、アセスメント後半で就労継続支援B型ではなくA型事業所で働きたいと決めた息子でしたが……(⑦番の記事)

数日後には自分の今の精神状態では、やっぱりA型事業所で働くのはムリかもしれないと迷い始めて、それなら一度 B型事業所を見学してみて、それから考えようという事になりました。

2つの事業所を見学してきました。

一つ目の事業所は、すごく自由度が高い所で、何時からでも出社⁈してもいいし、いつ帰ってもいい。

何時でも送迎してくれて、大人数の中での作業が苦手な人用に個室も用意されていました。

作業の方は「紙製お弁当箱の箱折り」「プラスチック製品の加工」「野菜を入れるビニール袋へのシール貼り」などがありました。

また、150円ほどで昼食のお弁当を購入できるそうで、そのお弁当をとても楽しみにしていて食べたら帰宅する人もいるそうです。

1ヶ月の工賃は一万円(決められた時間勤務した場合)ぐらいです。

二つ目は、利用時間がきっちり決められていました。

このようなスケジュールが組まれています。

1日のタイムスケジュール
  • 10:00
    体操
    日記記入
    朝礼
  • 10:05
    作業開始

    途中休憩あり

  • 12:00
    お昼休憩
  • 13:00
    作業

    途中休憩あり

  • 14:30
    掃除
    日報作成
    後片付け
  • 15:00
    終礼

息子は、以前に体験したある事が原因でなるべく公共交通機関を利用したくない、利用するのは不安が大きくて避けたいという希望があります。

ですので、今までの就労アセスメント(2週間)も私が送り迎えしていました。

でも午後3時の退社となると、私の勤務時間と重なり迎えに行くことが出来なくなります。

一般的にB型事業所は、利用者の体調に合わせて作業時間を短縮したりと、こちらの希望を優先してもらえると聞いていたのですが、この事業所は最初の1~2ヶ月は短縮でもいいですが、基本は午後3時までいてもらいたいとの事でした。

送迎サービスがあるのですが、今の息子が不安なく利用できるのかが気がかりなところです。

作業内容は、お土産用のハガキやしおりの作成やチラシの封入、委託業務での軽作業などを行うそうです。

工賃についてはこのような内容でした。↓↓↓

時給は200円
昇給あり(半年間継続勤務などの諸条件あり)
半年以上勤務した場合ボーナス的な支給あり

時給が200円だと、月曜日~金曜日(土日は営業していません) 1日の作業時間は3時間半となりますので、1ヶ月(25日間)休まず働いたとすると、17500円 ぐらいの収入になります。

就労継続支援B型事業所は、一般企業での就労が困難な人に、働く場を提供して、知識と能力の向上にむけた訓練をしてくれる所です。

それとともに、利用する側(息子)の体調に合わせて無理なく働ける場を提供してくれる所でもあります。

B型事業所は「雇用契約を結ばない=非雇用型」の福祉的就労になりますので、A型事業所のように最低賃金は保障されず、働いた分の給料は工賃として支給されます。

短時間の勤務とはいえ、1ヶ月働いて、17500円か……と、息子が思うのも無理のない事ですね。

ですが…現状は、息子の精神状態を考えるとB型事業所から始めるのが妥当な判断だと思います。

そして…A型事業所に行きたいと言っていた息子でしたが、今の自分の状況に納得して、2つ目に見学したB型事業所を体験利用してみる事を決めました。

8月中は、週に2回 10時~14時までの時間で作業を体験して、続けられそうなら本契約をしたいと思います。(息子はここにするともう決めています

なんか、ほっとして、肩の力が抜けました。

ここまで頑張れたから…この先に進めても、進めなくても、前の状態ではなく、大きく一歩踏み出した位置にいると思うので、たとえ進めなかったとしても(立ち止まったとしても)また始める時には、就労へのハードルはかなり低くなった気がします。

この先は、無理なく一歩、一歩……進んでいってくれたら……と願います。

息子へ

つらくなったら……

いつでも……戻ってもいいんだよ。

その時は、また一緒に考えようね。

それでは

最後までお読みいただきありがとうございました。

アイキャッチ画像:ACイラスト:イラスト使ってちょ団さま